Cycas 蘇鉄 ソテツ

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古来日本に自生するジャパニーズプランツ、『蘇鉄』。

歌川広重の東海道五十三次「赤坂宿」、香川の妙法寺に伝わる与謝蕪村の屏風絵「蘇鉄図」。最後の浮世絵師とも言われる月岡 芳年の浮世絵。若冲にも影響を与えたという長崎の僧侶、鶴亭の屏風絵。観葉植物ブームだった江戸時代らしく、様々な日本画にも登場する蘇鉄。

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七北田公園都市緑化ホール(宮城・仙台)

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宮城県仙台市、北の副都心「泉中央」にある都市型公園【七北田公園】。
市営地下鉄南北線の北の終点にある便利な場所。
奥に見える白い屋根は、Jリーグ・ベガルタ仙台のホーム「ユアテックスタジアム仙台」だ。

僕の実家のすぐそばにあるが、あらためてここを訪れるのは20年ぶりくらいか?

この写真の真ん中にに写っている建物が「都市緑化ホール」。何となく入ってみたら、なんと、小さいながらもわりと充実した熱帯植物温室になってるじゃないか。
そういえば、この公園自体、80〜90年代に全国で開かれた都市緑化フェアのひとつ、「’89グリーンフェアー仙台」が開催されて作られた公園だ。
その次の都市に、大阪で「花と緑の博覧会」が開催された。
僕がこの公園に入ったのは、そのグリーンフェアーの時と、そのちょっと後くらいだ。
こんな実家の近くに熱帯温室があったとは…

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入っていきなり立派なモンステラ。
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新作額装アート

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講演をしたインテリアショップ「かねたやROOM DECO幕張新都心店」では、アート展開催中です。そのとき発表になったオリジナル家具ブランド「REZM」の椅子とソファーをイメージした作品も販売中。オンラインショップでも販売開始。夜景は幕張の街並みです。もちろん部屋にはモンステラ。

MONSTERA DELICIOSA ONLINE SHOP
http://www.monstera-shop.com/

インテリアと観賞植物の流行変遷

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先日のブログでも紹介した、インテリアショップでの講演の内容を、ちょっとずつここでも紹介していきます。

モンステラ・マニアWEBサイトの中でも、インテリアの変遷とともに、観葉植物の流行も変化しているという話しを書いていて、それをポストカードなどにもして販売していましたが、もうそれも15年くらい前。講演では1950年代から2000年代までの変遷を、あらためて独自の視点で、代表的な椅子とデザイナー、それと主な観葉植物を取り上げて紹介しました。

あくまで独自の視点の主なものということですが、それぞれの時代でインテリアやデザイナーの流行があったように、そこに置かれる観葉植物にも流行の変遷がありました。

【50年代】
40年代から、すでにミッドセンチュリーを代表するような革新的な椅子はデザインされていましたが、当時のインテリア写真を見ていると、50年代はまだまだオーソドックスな4本足の椅子に、ゴムノキのようなコーディネートが多く見られます。

【60年代】
モンステラが一番多く見られたのは60年代でしょう。イームズの椅子も普及して、ミッドセンチュリーデザインも全盛です。当時は他にもたくさんの熱帯植物が流行りました。

【70年代】
50年代より60年代、60年代よりは70年代と、カラー的にも鮮やかなモノが使われるようになってきましたが、70年代は、真っ白にコーディネートされたインテリアもたくさん登場します。白いカーペットに白いマレンコ、アーチ状にくりぬかれた白い壁に、ヤシ系の観葉植物。ハンギングプランツのポトスやオリヅルランなども流行りました。
60年代が熱帯ジャングル的な流行だとすると、70年代はさわやかな南のビーチ的なイメージ?

【80年代】
これがなぜ流行ったのか?世界中なのか日本だけなのか?80年代は謎が多いですが、一世を風靡したのは幹をねじって、プードルの足のように、ひょろひょろの幹の上に球状に仕立てられたベンジャミンです。どこの家にも、どこのお店にもあったような気がします。当時学生の私も、インテリアスケッチでよく描きました…。取りあえずベンジャミン入れとくみたいな…
マリオボッタ、倉俣史朗のようなデザイナーズ家具がたくさん出てきたり、庶民的には黒い家電に黒いスチール家具的な感じだったでしょうか。
カフェバーにコンクリート打ちっ放しのマンションなど、トレンディードラマでおしゃれなインテリアにあこがれた時代でもありました。

【90年代】
この時代だけ、二つあげましたが、2大流行が前半のパキラと、後半のクワズイモのような気がします。お店に行ってもこればっかり売っていたような(偏見かな?)
90年代後半にミッドセンチュリーデザインのリバイバルが始まりますが、90年代を代表するデザイナーと言えば、バブルを引きずったフィリップスタルクと、対局を行く無印家具あたりでしょうか?

【2000年代】
ミッドセンチュリーリバイバル全盛時代。モンステラマニアも大人気。しかしもう一つの潮流が。それがナチュラル志向の北欧インテリアと、ウンベラータ人気です。フィカス・ウンベラータですので、ゴムノキやベンジャミンと同じフィカス属ですが、やや薄めの葉が、ナチュラルな北欧イメージとベストマッチしたのでしょう。僕が「モンステラ、モンステラ」とさわいでいたときにも、よく「ウンベラータもいいですよね?」といわれ、危機を感じました…。

このほかにも、こまごまとした流行は当然たくさんありました。2000年代はザミオクルカスなんかも流行りましたね。
そして、これは別にして紹介したのですが、忘れてはいけないのが、定期的にやってくるサボテンや多肉植物の流行です。80年代にも90年代にも、そして今、また…。

このように、観葉植物とインテリアの流行の変遷は密接なモノがありますが、あまりそれを語る人がいません…
モンステラ・マニアでは、観葉植物の普及と言うよりは、インテリアとの関係のほうを強く意識してきたつもりですが、観葉植物大ブームとも言える今、インテリアとの関係より、植物への純粋な興味のほうが一般的には大きくなっているきがします。(なんにも悪いことではありませんが)

それでも、マクラメハンギングの流行、サボテン・多肉植物の水耕栽培など、新しい流行は、のちに、インテリアトレンドと観葉植物の関係として、まとめることとができるようになるのかもしれません。
そのあたりを、講演会では、「ここ10年続く謎の70年代ブーム」と「3大インテリアトレンドとしての”ブルックリン” ”ポートランド” ”カリフォルニア”」の解説に続きます。

余談ですが、こういう話しをするときには、便宜上「○○年代」というようにくくりますが、椅子デザインされた年代や、トレンドを見ていくと、1945〜1954年、1955〜1964年のように、5年ずらした方がしっくりくるのではないかと思うことがよくあります。このあたりを研究している人はいるのかな…

見応えあり!の熱帯温室!! 〜IZU・WORLD みんなのHawaiians〜 【2017年閉館】

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伊豆に行ったときに立ち寄った道の駅「伊豆のへそ」。
そこには「みんなのハワイアンズ」なる施設がある。
ハワイアンズ?あのスパリゾート?とは別物のようだ。
ここに熱帯温室があるという。どの程度のモノなのか全くわからなかったが、モンステラマニアにして、熱帯植物温室好きとしては、入らないわけにはいかない。

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ん?
最初の看板は「みんなのハワイアン」…この看板は「みんなのハワイアンズ」
正式にはハワイアンズのようだ。でもこの「ハワイアンズ」は何を意味してるのか?ハワイの人々?みんなのハワイの人々??

それはさておき、入場料大人1200円(中学生以下半額)(ポリネジアンショーがないときは大人800円らしい)を払って、中に入る。

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実録!胡蝶蘭開花顛末記

振り返れば15年くらい前。モンステラ・マニアのWEBサイトを開設してほど無い頃、オランダのモンステラ生産者の男からメールが来た。「日本ではモンステラが流行っているのか?!」「いやそれほどでもない。これからはやらせる予定」「そうか…。ヨーロッパでは胡蝶蘭が大流行だぞ」

そのときはピンとこなかったが、それから雑誌やWEBで、海外のインテリアを見ると、たしかに胡蝶蘭がいっぱい登場する。ラグジュアリーなインテリアから、スッキリとしたモダンデザイン、アンティークの部屋まで、胡蝶蘭だらけじゃないか。
そして、2006年の洋雑誌「AD」の表紙を見たとき、ビビっときました。
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すーっとまっすぐに伸びた茎に2輪の胡蝶蘭。これはかっこいい。こういうのが欲しい。
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アート展開催中

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幕張新都心にある巨大なインテリアショップ”かねたやROOM DECO”さんにて、現在「モンステラ・デリシオーサ  tetsuro oh!no アート展」開催中。

広大な売り場の中に、「REZM」というオリジナルブランドのコーナーがオープン。コーナーといっても、それだけで一つのインテリアショップレベルの広さです。
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「サボテンさえ枯らす女」

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先日から始まっているNHKの「植物男子ベランダー SEASON3」。今回もおもしろい。録画していた第2回をみていると「植物さえ枯らしてしまう女」というフレーズ。でたな! 植物の話しをしていると、必ず出てくるフレーズ。これって一体誰が言い出したんだろう、と、ふっと思って調べてみるが、わからず…。サボテンの「水やり不要論」はどこから来たか?というのを調べているサイトはあったけど…。

「サボテンさえ枯らしてしまう女」。このフレーズ、やはり「女」というのがポイントだろう。「サボテンさえ枯らしてしまう男」ではない…。

おそらく、
女性=花が好き→花に水をあげるのも、料理をするのも女の仕事→女は植物を育てるのがうまいはず→サボテンは水やりに気を遣わなくてもいいから、育てるのが簡単なはず→そのサボテンすら育てられず枯らしてしまう女→ずぼらな女
…という図式があるのかな…

そもそも、上のリンク先にもあるように、サボテンの水やりはとても気を遣う、以外に難しい物であることは、最近よく知られている。「植物男子ベランダー」の第2回でも、サボテンやエアプランツの水やりの難しさをテーマにしている。
そこで登場したのが、今ブレイクしつつあるサボテンの水耕栽培だろう。水がいらないと思っていたサボテンは、実は水が大好き。水をやらないと枯れるし、あげすぎるとすぐ根腐れする。その根腐れは地中の中の細菌によっておこる。根が地中に埋まっているからこそ起きることで、水につけていれば逆に腐らない。

「サボテンさえ枯らしてしまう女」というフレーズは、グリーンブームの今、もしかしたら終わりを迎えるのか。

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2016-04-26 | モンステラ・植物

15周年記念『COVERS』 TETSURO OH!NO ILLUSTRATION LOOKBOOK 2016 (イラストブック)完成

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支えてくださいました皆様のおかげをもちまして、インテリアグリーンの啓蒙WEBサイト「モンステラ・マニア」をスタートして15年、同時にイラストレーション活動も15年という節目を迎えました。

このたび、ささやかながらカタログ兼イラストブックを発行いたしました。
22ページ、23点のイラストを収録。
7インチレコード(シングルレコード)サイズ。なので、ちょっとレコードジャケットを意識したイメージでデザインしています。だからタイトルは「COVERS」。
収録イラストは、額装イラストとしても順次発売予定。カタログ的な意味も含めた2016年版ルックブックとなっております。

なお、オンラインショップにて、このルックブック、絶賛発売中です。(1000円+税)
オンラインショップで、額装イラストなど、合計10000円以上お買い上げの場合は、このイラストブックをプレゼント!(数はたくさんありますが、無くなり次第終了です)

このブログでは前イメージをちょこっと紹介します。
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神奈川県立近代美術館・鎌倉館(通称:カマキン)

カマキンこと神奈川県立近代美術館・鎌倉館が今月(2016年1月末)に閉館するらしい。
1951年坂倉準三のモダニズム建築。

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鶴岡八幡宮境内にある土地賃貸契約満了と言うことらしいが、建築家達などの運動もあり、保存は決まったようだ。 …Read More