このブログでもおなじみ、東京は夢の島にある熱帯植物温室の「夢の島熱帯植物館」。最近、動物園や水族館でも大人気の夜間解放をやっているという。しかも、コンサートなどのイベントもやっているというので、早速モンステラマニアも潜入した。
毎年夏と冬、それぞれ数日間の夜間開館がおこなわれているようだが、潜入したこの日は冬、クリスマスの頃だ。

アプローチを歩いているだけで、ライトアップされた温室とガラスに浮かびあがるヤシの木のシルエットが、見慣れた雰囲気とは全く違う非日常感に、期待が膨らむ。


巨大花のオブジェがお出迎え。



クリスマスシーズンなので、エントランスには、このようなツリーも飾られていた。

コンサートは、お客さんが多い場合は入場を規制すると聞いていたが、この日はちょうど良いくらいの人数。

早速温室に入ると、入り口のスイレン池の、いつも滝が流れているところにステージができていて、バイオリンデュオのコンサートが始まっていた。モンステラのかたまりに挟まれての演奏だ。

少しずつお客さんも増えてきて、座れないお客さんも出てきたので、僕らは席を譲って、バイオリンの演奏を聴きながら、夜のジャングルを散策することにした。

夜のジャングル。
まわりが暗いせいか、ドーム内の非日常感は、昼よりも断然上である。いまにも、猛獣や危険生物がどこからか襲ってきそうな気がしてしまう。



モンステラも、怪しく艶めく。

いつものモンステラの滝は、コンサートのため水はストップ。

そのかわり、気根の滝が見事にライトアップ。

この雰囲気に、きれいなバイオリンの調べが流れているので、不思議な感覚に襲われる。

滝をくぐって折り返したところにある、もう一つの岩のトンネル。昼に来たときも、LEDが設置されていたが、はじめて点灯されているのを見た。


こちらは微妙な演出だが、クリスマスの雰囲気は盛り上げている?

東屋には、群馬の作家さんのアートオブジェが飾られていた。

入り口は、少し明るすぎると思ったが、散策路を奥に進むほど、暗くなっていく。夜のジャングルの怪しさが、ますます強くなる演出はなかなかいい。



一番奥の最上部にある「タビビトノキ」やヤシの部分は、カラーLEDが時間で変化するライトアップが施されている。

夜のジャングルに、明るく光るカフェ。
カフェも、いつもと違う夜メニューで、トロピカルカクテルなどのお酒も飲めるというので、楽しみだ。

食虫植物館は夜間は入れなかった。
温室を出て、ホールに降りてくると、メタセコイアの切り株もクリスマスのライトアップ。

昼に来たときは光っていなかったキノコ「ヤコウタケ」が光っていた。夜間開館に合わせてくれたのか??

夜用のりっぱな看板も出てるカフェ。今日は熱帯Barだ。

 


せっかくなので、いろいろ頼んでみた。
カクテルにロコモコなど、一応トロピカルな雰囲気だが…まあ、これくらいか。


クリスマスなので、クッキーなどのおまけもいただいた。

カフェの窓からはジャングルが。といいたいところだが、カフェから見えるところはあまりライトアップされていないので、実際にはよく見えない。ガラスに反射して写真も撮れないので、この写真は少し露出高め。ジャングルをライトアップして、カフェをもう少し暗いbarらしい照明にすれば、もっと良い雰囲気になりそう。もったいない。


入り口でもらった紙に、歩いていると出てくる植物の名前を記入すると、最後にビンゴ大会に参加できる。
このビンゴ大会が、予想以上に豪華景品でびっくり。
ホールに並べられたパイプ椅子にお客さんが座って、植物園の職員の方が、アットホームにビンゴ大会を進めていく。
驚くのがプレゼントの数。テーブルに並べられたプレゼントは、どう考えてもお客さんより多い。
しかもどれも結構大きい袋。
どれがいいものかは教えられず、ビンゴになった人から選べるルール。一番いいもので3000円くらいはすると知らされて、みんな熱が入る。

多くの人はおやつの詰め合わせや、100円ショップで売っているような小物。でも入場料は250円。どれをもらってもお得な気分だ。

そして予想通り、全員に景品が行き渡り、ビンゴ大会終了。とともに、夜間開館も終了。みんなで揃って植物園を出る。
職員の方が最後まで見送ってくれ、思わぬクリスマスイベントになった。

さて、手に入れた景品だが、うちのこどもが選んだのは、他の景品とは明らかに形状的に異彩を放っていた、ながーい包み紙。
あけてみると、中から山芋のようなもの。
すると職員の方が「おめでとう、これが一番高い景品だよ」という。
なんでも、その職員の方が、自然薯クラブというのを結成していて、自分たちで栽培した自然薯らしい。
これだけの大きさの自然薯は、買えば3000円くらいはすると。こどもも僕も大喜び。
丁寧にいろんな食べ方も教えてくれた。

思わぬクリスマスプレゼントに、このブログの趣旨もずれてきたが…

夜のジャングル、夢の島熱帯植物館・夜間開館は、ファミリーでもデートでも大満足。
次は夏開館。ぜひ行ってみてはいかがだろう。夏はさらにトロピカル度が増しそう。

 

ちなみにこの職員の方。もうすぐリニューアルオープンする大船の植物園温室の館長になるとのこと。こちらも楽しみだ。

★★★【情報】★★★
夜間開館は年2回(夏・冬)(変更の可能性あり・要チェック)

【東京都の施設】大人250円、65歳以上120円、中学生100円、小学生無料
【夜のジャングル度】★★★★★
【トロピカルBar 度】★★★
【デートスポット度】★★★★
【お得度】★★★★★

夢の島熱帯植物館
http://www.yumenoshima.jp/

昼間の夢の島熱帯植物館の記事はこちら
https://monstera.jp/monstera/archives/3257