古道具屋やリサイクルショップで少しずつ集めている器に、サボテンを植え替えた記録。かっこいい器に植え替えたくても、植木鉢とは限らないので、植物を植えるためには水はけのための穴が空いていないと根腐れしちゃう。でもその器に植えたい。

ということで、100円ショップで大きさが合いそうなプラスチック容器を買ってきて、ちょっとカットして、器はカバーとして使えるようにすればいいんじゃないか?ということでやってみた。

今回植え替える器は…

以前、インテリア系の広報誌で連載しているコラムの中で、ペデスタルなものが大好きという文章を書いた。【pedestal】とは、「台座」とか「脚注」の意。「高台(こうだい)」などともいう。
とにかくペデスタルなものが好き。椅子でもテーブルでも、花器でもコーヒーカップでも、なんでもかんでも。

そのコラムから抜粋引用(SUMINOE  REPORT196秋号(2016)【第18回】ビバ! ペデスタル)

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 建築デザインを学んでいた頃、教授に「ミッドセンチュリー期のデザインは逆三角形だ」と教えられました。50年代のアメリカのアニメーション、未来版フリントストーンの「宇宙家族ジェットソン」に出てくる未来建築は、みんなペデスタルシルエットな一本足。

コルビジェの「近代建築の五原則」のひとつは「ピロティー」。一本足じゃなくても、重要な部分が台の上に乗って高くなっているのが、ミッドセンチュリーデザインの特徴です。

 僕はそんな高足なシルエットにとても弱く…テーブルや椅子だけではなく、コーヒーカップ、グラス、照明スタンド、植木鉢、お皿、ライターなどなど、そういうものを片っ端から集めてしまうのです。そうやって今まで集めたものを並べて写真を撮ってみました。なんか未来都市みたいだと思いませんか?(上写真)

 ペデスタルなシルエットには未来が見えました。細い足で高く持ち上げられたものは、重力から解放され、軽快で軽やかなデザインとなります。飛行機で世界中に旅行ができるようになり、テレビでは世界中のニュースが生中継され、人類が月に降り立つところまで見ることができたミッドセンチュリー期において、人々はだれしも、希望に満ちた未来を夢見ていました。その未来をあらわしていたのがペデスタルシルエットだったのではないでしょうか。それは、今見てもワクワクするような未来感を僕に感じさせてくれます。

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というわけで、この3つの器に植え替える。

植え替える植物は、先日池袋で買ってきたサボテンなど。
池袋西部の屋上にある観葉植物店は、最近雑誌などでよく紹介される仙鶴園。創業85年の老舗らしい。


サボテン、多肉植物がとにかく豊富。テントの下は全部サボテンと多肉植物。今度ちゃんと取材して写真を撮ってこよう。



買ってきたのは銀手まりとバニーカクタス。トゲに覆われたボール状の粒がたくさん付いている銀手まりは、なんか宇宙を感じさせる。今回のミッドセンチュリーデザインな器にはぴったりだ。


もう一つ、100円ショップで買ってきたハオルチアのジュウニマキが大きくなって子株が出てきたので、それを切り取って植え替える。


早速器の内径を測って、ちょうど良さそうなプラスチック容器を買ってくる。外径優先で、高さはカッターでカットする。写真取り忘れたが、底には、水はけ用の穴をドリルでグリグリ。
サボテンなので、水はけよくたくさんあけた。


植え替えたものがこんな感じ。これを器に入れるだけ。


もうちょっと外径がぴったりだといいのだが、ちょうどいいのがなかなか見つからないし、あまりぴったりだと取り出せなくなるので、もう少し方法を考えながら、ぴったりな入れ物を気長に探していこう。



高さはあわせたので、横からのシルエットはばっちりだ。

いい感じになった。(ジュウニノマキはまだ小さくてアンバランスだが…)  やはりペデスタルな器にサボテンや多肉はぴったり!かっこいい〜
この方法なら、好きな器に植えられるので、またかっこいいやつ探してこなては。