カメラ自慢は睡蓮池で〜神代植物公園・熱帯温室〜
リニューアルしたという神代植物公園・熱帯温室へ。といっても、リニューアル前を知らない、初訪問だ。前情報では、断熱性向上などのエネルギー利用の効率化とバリアフリー化をしたらしい。
天気が悪いので、休日でも駐車場はガラガラ。のんびりムード。
りっぱな入り口で入場券を買ってゲートをくぐる。料金は大人500円。東京都の公園の中ではちょっと高級だ。
ゲートから右手にちょっと行くと、温室が見えて来る。思ったより近代的な形。外観はほとんど変わっていないはずだが。
左右対称の形。オリジナルは昭和59年にできたとのことで、なるほど80年代建築か。
バブル感はない。
バリアフリー化ということで、緩やかなスロープが登っていく。健常者は脇の小道もある。
植栽が整ってる感じが、リニューアル後ならでは。
ジャングル感が好きな人にはまだ物足りない。年月とともに雰囲気も変わっていくだろう。
これが入り口とは反対側。一番上まで登ったところからの眺め。スロープは緩やかで、高低差はあまりない。
下に睡蓮池があったが、小川の流れはない。ちょろちょろとでも流れがあればもっと気持ちよさそう。
左の温室から、右の温室につながるところに休憩室がある。自動販売機のみ。あとで紹介する真ん中の蘭とベコニアの温室が見える。
温室を訪問するたびに、毎回出てくる話だが、熱帯温室の休憩所は絶対に、温室が見える、または温室の中に、ちゃんとしたカフェみたいなモノをつくって欲しいな…
ここもうまく使えば気持ちいい空間になりそう。
休憩所を抜けると「熱帯スイレン室」。これが向かって右側の温室だ。
なるほど、この温室の最大の特徴は、この部屋のようだ。
アマチュアカメラマンが、自慢の巨大なレンズを一生懸命、色とりどりのスイレンの花に向けている。
僕もちっちゃなミラーレス一眼と広角レンズのみで、手を伸ばしてパチリ…
池の周囲のライティングは、完全に撮影スポットを意識してのリニューアルか。
まるでスタジオのよう。
スイレン室と同じ建屋の端に、小笠原植物室がある。
小笠原の植生を紹介し、土も小笠原から持ってきたモノのようだ。
そしてその隣が「乾燥地植物室」。いわゆる温室ではおなじみのサボテン室だ。
ここも小笠原室と同じ土のなのか?サボテン室によくある砂漠感とちょっと違う。
それほど広くないスペースに、流行の珍奇な植物がたくさん。標本のように植えられている。
月日がたつと、どういう感じになるのだろうか。
写真に並べてみたが、この何倍も種類は多い。珍奇植物好きは是非行くべきだろう。
これで外に出てしまった。真ん中の温室をまだ見ていない。さっきの休憩室から、真ん中の温室を先に見なくては行けなかったようだ。
もう一度戻る。
まずは蘭室。
かなりの種類の蘭の鉢植えが、整然と並び花を咲かせている。真ん中には、写真のようにシンボルツリーが立ち、その枝から珍しい蘭たちがぶら下げられている。
珍しい蘭もたくさん。
水流で優雅にくるくる回るベコニアの花の泉。
以上で温室は終了。
熱帯温室の中では、いちばんジャングル感が少なめか。
ここはなんと言ってもスイレン池だろう。
外の池にもスイレンがたくさんあるようで、こちらの池はオオオニバス。
公園は広大で、全部まわったら1日楽しめるだろう。
植物を売っているお店もあったり、軽食の売店、ちょっとしたカフェもある。(これを温室内につくって欲しい…)
今日は時間がなかったので、屋外はまわらず、出口のすぐそばにあった深大寺そばを食べて帰路へ。
今度はいい天気のときに来て、ゆっくり公園全体をまわってみたいものだ。
広大なドッグランや、バラ園もある。
★★★情報★★★
【規模】中の上
【東京都の施設】大人500円(公園全体・温室は無料)
【築】昭和59年建築。平成28年リニューアル
【スイレン撮影スポット度】★★★★ まるで撮影スタジオのように、色とりどりのスイレンが、手元まで水面が高くなっていて、まわりからきれいに照明が当てられている。
【珍奇植物度】★★★ 標本のように並んで植えられている。それれに丁寧にネームプレートもついている。
【モンステラ度】★熱帯温室にしては少なめ。
【ジャングル度】★