おすすめ図書「インドアグリーン・ライフ / グラフィック社」
しばらくぶりに本屋の植物関連コーナーを覗いてみたら、おもしろい本を発見。
グリーンのある部屋として12邸紹介されているが、おもしろいのはそのあとの「インドアグリーンの歴史をさかのぼる」コーナー。この解説は珍しい!?
昭和15年の「貸し鉢業者」、今でいうレンタルグリーンがすでに登場していた話や、昭和49年にアパレルブランドがおしゃれグリーンショップを出店していた話。それぞれの時代の雑誌などが紹介されていて、読み応えあり。
とくに7〜80年代の雑誌「私の部屋」と「ポパイ」で取り扱っていたインテリアにおける観葉植物の取り扱いを紹介しているのがおもしろい。
それぞれの時代の人気プランツなども紹介しているが、僕がいろんなところで書いていた、5〜60年代のゴムノキやモンステラ、サンセベリア、70年代の白っぽいインテリアにはヤシ系、80年代は断然ベンジャミン、90年代にパキラやエアプランツ、後半のクワズイモやその後のウンベラータぶーむなど、僕が実感していたインテリアと人気グリーンの関連とはちょっと違う部分と重なる部分とある。
そのほか、路上のグリーンや地下街のグリーンなど、モンステラマニアが共感するような特集もあり、インドアグリーンの本の中では異色でおもしろい。
グリーンショップの紹介も、最近の雑誌がだいたい決まった店ばかり紹介しているが、これはちょっと変わっている。
モンステラミニマも「モンステラとは別属」と最新情報ももりこんである。
内容全体に、他の観賞植物関連書籍とはちょっと違う独自性が感じられ、モンステラマニア推薦図書として、おすすめしたい。