ミュージシャンやDJなどに植物好きが多いのはよく聞く話だ。モンステラ・マニアを見てくれている人にもロックミュージシャン、ロックマニア、ギターリストなど、ロック好きが多い。

 濃緑色の分厚い葉肉。サイケデリックな曲線を思わせる深い葉の切れ込み。木質化した太い幹から何本も伸びる荒々しい気根。水やりなんか適当でも、日当たりなんかあってもなくても、死ぬことはない。しおれたら水をやる。伸びたら切る。切ったら挿す。挿したら増える。

 モンステラはまさにロックそのものだ。

 そんな俺も(今回はあえて「俺」と言おう…)、例にもれず、わりとロック好き。高校の頃ちょっとだけヴァンヘイレンとかコピーしたりもしたし、先日までずっと長髪だった。char曰く「ギターは長髪の襟足で弾く」というのをずっと信じて伸ばしていた。先日までというのも、長髪をばっさり切ったのだ。charの言うとおりにしてたのにギターがさっぱり弾けるようにならないから!…と言うわけではなく、コロナ禍の悶々とした中で、おもいきって髪を切ってしまおうと思ったのだ。

切ったというか坊主だ。

子供用に買ったパナソニックのバリカンに3mmカートリッジをセットして自分でばっさりだ。俺の住んでいる中目黒界隈にはおしゃれ坊主がたくさんいるが、どうも自分はそうはならない…。友人からは、「ロックじゃなくて今度は和製ハードコアパンクですか?」と言われた。途中、頭の頂点だけ1列残して、映画「タクシードライバー」のロバート・デニーロを目指してもみたが、まったくならないので、あっさり坊主にする決心がついた。

 ロック好きとモンステラ好き(植物好き)にどんな関係があるのか、真相はわからないが、ロック好きは意外と細かいことにうるさかったりする…。そんな輩と飲みになんか行ったら、何がロックか?!なんて議論がすぐに始まり、あれはロックだ、それはロックじゃないとかと、話しが止まらなくなる。細かいことをあれこれ言うほうがロックじゃないんじゃないか?とも思えてくるのだが…
 モンステラマニアも一緒だ。「俺の育て方はスパルタだぜ」とか言いながら、これはデリシオーサか?ボルシギアナか?はたまたコンパクタか?なんて話しに、ついついうるさくなったりもする…。(前回の【モンステラマニア日記】「デリシオーサかボルシギアナか、そんなことはどうでもいい」をご参照)
肥料はいつ入れた方がいいとか、やっぱりHB-101だとか、葉っぱのつやがどうだとか…。まるでヴィンテージギターを大切に磨いてるようなものなのだろう。

 そういえば、モンステラがジャケットに写ってるロックアルバムってあるのかな。ロックバンドのジャケットってやったことないな

知ってる人がいたら教えていただきたい。

KIng of ROCK PLANTS!
ロックバンドで、ジャケットにモンステラ入れたい!そんな方は是非ご用命を。

2020年 7月 8日 水曜日   雨のち晴

写真は過去にモンステラを入れたジャケットイラスト