「根上がり」? 「幹上がり」?
最近WEB上などでは時々目にする「根上がりモンステラ」、または「幹上がりモンステラ」などという言葉。太い幹からたくさんの気根が垂れ下がり、気根で幹を支えてしまっているため、支柱がいらない仕立てのものです。幹が太く、大きい葉っぱが2~3枚だけ広がっている姿は、このサイトで僕が提唱している仕立て方「わびさびモンステラ」(モダーンリビングコレクションコーナー参照)にそっくり。そういうかっこいいモンステラが商品として出回るようになったのは、うれしい限りです。
さて、この「根上がり」「幹上がり」という言葉、2種類がありますが、普通「根上がり」というのは、「根上がりの松」なんて言葉があるように、通常土の中に埋まっている根が地表に現れて、立ち上がっている植物の状態を言いますね。それに対して「幹上がり」はストレリッチアなどの、地表から株別れしている植物が長い年月をかけて大きくなると根元に一本の幹上のものが立ち上がっているような状態を言うようです。
モンステラの場合はもともと地表にでている蔓状の幹を、これまたもともと地表にでている気根で支えている状態のもので、どうもどちらの名称もしっくりこない気がします。そこで、あえて言うなら「根立ちモンステラ」というのが良いのではないでしょうか。
みなさん、これからは「根立モンステラ」でお願いしますよ。