写真1
並木族御一行が泊まったモスクワのトランジットホテル「ソユーズ」。名前といい、見た目といい、ちょっとグッときます。
写真2
アエロフロートの飛行機。古い機種はかっこいい・・・けど乗りたくない?
 二回続けてイタリアツアーの話をしましたが、タイトルに「並木族inイタリア」とあって、「なんの族?」と思った方も多いと思いますので、今回は「並木族」について。
 「並木族」の“並木”とは、東京は渋谷駅から、恵比寿の方向に歩いていくとすぐある、渋谷川にかかる小さい橋です。この辺を知っている方なら「並木橋交差点」があるので、知ってる方も多いと思います。
 そこから左にあがると、青山方面へ、右へのぼると代官山へ。この付近は渋谷でも、代官山でも、青山でもないちょっと静かなところですが、僕のよく行く(夜ですが)お店が集まっています。その一つが、最近僕もDJをしている「アマランスラウンジ」。ほかに、“soft”というコンテンポラリーブリティッシュパブや“青い部屋”などによく行きます。このあたりのお店には、本当にいろんな種類の業界の人たちが集まります。いわゆるデザイナーや、ミュージシャンのようなクリエイティブ関係の人。モデル、ショップオーナー、医者にAV監督、エステティシャンにオカマ。
 そしてこれらの客達が、そんな自分の仕事とは関係なく飲み友達としてらんちき騒ぎをしたり、時にはまじめな話をしたり。一部の常連で排他的になることもなく、様々な人たちと出会うことができる、最近では貴重な空間になっています。そして、このあたりの空気にはまった人たちはこのあたりから離れられなくなり、常連となっていくのです。そんな人たちを、いつしか、「並木族」と呼ぶようになり(本当は勝手にそう呼んでいるのですが)雑誌などで取り上げられるようになりました。(雑誌STUDIO VOICE2004.2)でその並木族達の写真を見ることができます。
 そんな多種多様な人種が集まる並木族が、その中心である「アマランスラウンジ」のCDをつくっちゃおうということで、昨年先行してアナログ2枚を発売し、今年5/15に、いよいよCDアルバムが発売になります。インディーズレーベルオーナー、カメラマン、DJ、その他いろんな人種が集まっているからこそ、あっという間に素晴らしいアルバムが完成しました。そして、その楽曲がイタリアの国営ラジオ「rai」のラウンジミュージック番組でも取り上げられ、今回のイタリアツアーが実現したのです。それにかこつけて、イタリアに古着やデッドストックの生地を買い付けについていったブティックオーナーやデザイナー、雑誌取材陣の同行など、総勢12名。それらはみんな「並木族」。ということで「並木族inイタリア」。
 あなたも、並木族になりませんか?(笑)