見応えあり!の熱帯温室!! 〜IZU・WORLD みんなのHawaiians〜 【2017年閉館】
伊豆に行ったときに立ち寄った道の駅「伊豆のへそ」。
そこには「みんなのハワイアンズ」なる施設がある。
ハワイアンズ?あのスパリゾート?とは別物のようだ。
ここに熱帯温室があるという。どの程度のモノなのか全くわからなかったが、モンステラマニアにして、熱帯植物温室好きとしては、入らないわけにはいかない。
ん?
最初の看板は「みんなのハワイアン」…この看板は「みんなのハワイアンズ」
正式にはハワイアンズのようだ。でもこの「ハワイアンズ」は何を意味してるのか?ハワイの人々?みんなのハワイの人々??
それはさておき、入場料大人1200円(中学生以下半額)(ポリネジアンショーがないときは大人800円らしい)を払って、中に入る。
いきなりミーアキャットや鳥がお出迎え。
ミーアキャットはハワイにはいないと思うが……。
小さなショーケースに。
ハワイらしくなってきたか?!
いきなり強烈な胡蝶蘭達が目に飛び込む。
まずは洋蘭コーナーだ。
あとで調べると、なるほど、ここは元「伊豆洋らんパーク」という施設だったらしい。温室も蘭がメインか?
しかし、なかなか見事だ。洋らんもすばらしいが、なんというか、レイアウトというか、一つ一つがきちっと展示してある感じ。手入れがちゃんとしてある感じが伝わってくる。蘭の展示はいくつか見たことあるが、蘭以外の細かいところに配置してる他の植物も、凄く気を遣っている感じがする。見事に作り込んだ蘭と、自然の熱帯ジャングル感のバランスがいい。
モンステラもある。
水の流れもたくさんあって、足元まで気持ちよく手入れしてある。
奥に行くと、より変わった品種が増える感じ?ジャングル感も一段と増す。
最初は「え?洋らんか?」と思ったが、洋らん室だけでも、なかなか魅力的。
そして、蘭に続いて、熱帯温室の定番「サボテン室」が登場。
こちらもなかなか密度が濃い!
かっこいい巨大なアガベは「アガベ・テキラーナ」。あの酒の原料か!
こちらのディスプレイも凝っている。テキサスなのか?ハワイアンなのか?はおいておいて…最近のインテリア好きに受けそう?。
この温室全体的に、みんなよく育ってる感じ。
いいぞ、みんなのハワイアンズ。
ユッカ系も充実。こういうのを見ると…
この写真を見ると、小さな隙間まで気を遣ってるのがわかるだろ。
アガベ・アテナータと、ちょっと珍しいアロエたち。
まるでオバQとオー次郎?
洋らん室に続いて、サボテン室も大満足。この温室、今まで見た中でもかなりレベル高いぞ?
そして、いよいよ熱帯林室!
今までとは違う、むっとした湿度と気温に、熱帯感がさらにアップ。
いきなり巨大なモンステラと滝。
うっそうとした雰囲気。
水量がスゴイ。
あちこちから水が。
本当にジャングルに迷い込んだかのような気分。
滝をのぞき込むように気持ちいいデッキが登場。これはなかなかいい。
ここで、企画展「葉っぱ展」をやっていた。
入り口でも大々的に「葉っぱ展開催中」とポスターが貼ってあったが、まさかこれだったか?なんというか…アットホームな展示というか…
それにしても、このデッキ、凄くいい空間だ。
いつも、水族館でも植物園でも、カフェやレストランがなぜ展示と分断されてるのか不思議でしようがない、というのをこのブログでも訴えているが、こういうところこそ、お茶でも飲めるようにできないのだろうか…
もともとそうだったのかな??
デッキからの景色。
ふんだんに使われてる水。モンステラもたくさん。
その脇を登っていくと、もう一つの吹き抜け空間に。
ここも滝がたくさん。このハワイアンズだけでどれだけの水量があるのか。
デッキのある温室と、次の吹き抜け温室の間に、例のポリネジアンショーの舞台が登場。広い。
まだショーまでは30分くらいあるので、先を見る。
大きな滝を囲むように、湿度のある植物たちが。皆大きい。
熱帯ジャングルのリアル度も、トップクラスじゃないだろうか?
例によって滝の裏が通れるようになっているが、今回の通路はひと味違う。
洞穴の横に開けられた穴から滝の裏側越しに、高低差のある温室全体が見える。スゴイ景色だ。
洞窟の出入り口には見事なモンステラたち。
実もなっている。
反対側から見た滝裏洞窟。
滝上から見た下の通路と池。結構な高低差がある。
下に降りると、温室の終盤、睡蓮池。
しかし、睡蓮よりモンステラが主役かというくらい、ここにもモンステラがたくさん。
池の対岸はほぼモンステラで埋め尽くされていた…
温室はこれで終了。
ちょうどポリネジアンショーが始まる時間だ。
濃厚ソフトクリームを食べながらたっぷりショーを見て、出口に行くと、ミュージアムショップ的なところに。
ここがなかなか珍しい植物をリーズナブルに売ってる。
写真の「珍奇な植物」は、ブルータスの珍奇植物特集の表紙を飾ってあったりして、かなり便乗しているが、売っているモノはなかなかだ。
他にも大きな鉢物も珍しいモノがいろいろあった。
今ではモンステラの仲間から外されたラフィドフォラ・テトラスペルマを、いまだにモンステラとして売っていたのが気がかりだが。
予備知識ほとんど無しで飛び込んで、予想外の充実した熱帯温室に大満足。
ノーマークだった。
ブルータスなどでも取り上げるようになってきてるし、熱帯温室が少しずつブームになっていると思うが、こういうところはまだまだ日本にたくさんありそうだ。
いろいろ温室見てきたので、温室番付も今度つくろうか。
ちなみに、千葉の道の駅、南房パラダイスにあるアロハガーデンたてやまの温室も、かなりいいですよ。
過去の記事【南房パラダイス】〜すばらしい熱帯植物園です
★★★【情報】★★★
【規模】超大型。滝複数あり、流れあり、2層回遊。鳥、小動物がいる。大型ハワイアンダンス劇場あり
【民間施設・道の駅併設】大人1,200円、こども600円
【洋らん度】★★★★
【ジャングル度】★★★★★
【モンステラ度】★★★★★★
【多肉見応え度】★★★★★
【トロピカル度】★★★★★