Monstera Encylopediaモンステラ百科

Monstera Mania

Mysteriousモンステラの疑問

モンステラの実はデリシャス!

植物園などへ行くとよく見られますが、デリシオーサには、水芭蕉のような形の花が咲きます。まん中の棒状のトウモロコシのような部分は、食べられます。小笠原諸島や翁は方面などでは、八百屋などに売っているらしく、以前、このサイトでも紹介しました。なんと、「デリシオーサ」の語源は「デリシャス」だったのです(と言う話)。沖縄に行った知り合いに買ってきてもらい食べるチャンスがありました。

詳しくはブログで紹介していますので、そちらをどうぞ。
モンステラの実を食った!デリシオーサはデリシャスだった?

モンステラの花と実

食べられるのは緑のうろこ状のものがはがれた下の部分。

モンステラ、成長の疑問

   

葉の切れ込みって、いつできるの?

モンステラの最大の特徴であるあの美しい“切れ込み”。いったいどのようにしてできるのでしょうか?新葉のでてくるところを見れば一目瞭然。モンステラを育てて、まず最初に味わえる感動でしょう。ネットなどで、「葉っぱが大きくなるにつけだんだん切れ込みが入ってきます」という表現をよく見つけますが、これが誤解を生みやすく、おそらく「株が小さいうちに生えてくる、小さい葉っぱはまだ切れ込みが無く、つぎつぎ新しい葉っぱがでて、大きくなるにつれ、切れ込みの入った葉っぱがでてくる」と書きたかったのでしょう。初めのような書き方だと、まるで「開いた葉っぱが大きくなるにつれ、切れ込みが入る」ように誤解してしまいます。実際そう誤解している人もいるようです。

写真を見ていただければわかるとおり、新しい葉がでてくる時は、大きい葉っぱをぐるっと筒状に丸めた状態で延びてきます。それがどんどん長くなって、あるところまで来ると、ほどけるように開きはじめるのですが、このときにはすでに切れ込みが入っています。

開いた葉っぱは新芽らしく、他の濃い緑とは全然違うまさに若葉色。完全に開いた 状態から、さらに一回り大きく厚くなり、他の色と同じになります。

開いたばかりの葉の切れ込みの先端は、かろうじてくっついています。つまり「切れ込み」だと思っていましたが、実は「穴」だったんですね。このつながりを切っちゃおうか、そのままにしておこうか、いつも迷ってしまいますが、しばらくすると(特に葉が乾燥すると)ねじれて切れてしまいます。(もしかしたら、このときが葉の完成なのかも・・・)

幹からにょろにょろでてくる根っこのようなものはなに?

気根〜「幹立ちモンステラ」「根上がりモンステラ」「根立モンステラ」ブーム

モンステラのもう一つの特徴であるのが、この根っこのようなもの。そう、根っこです。「気根」といって、これが電線のように伸びるから別名「デンシンラン(電信蘭)」と書いてある本もありました。(「電線」のようなのになぜ「電信」なのかわかりませんが)
気根の成長も早く、気がつくとものすごく長くなっています。その先端は、まるで土を探し回っているようにあたりをまさぐり、土を見つけると潜っていきます。表面は茶色い皮で覆われ、曲げるとピキっと割れ、中には黄緑色の茎が見えます。だらっと伸ばすと、やはりジャングルの植物だな、と思わせるような怪しさを倍増させます。
壁などにくっつくと、だんだん吸着していき、葉がしても跡が残ったりするので、注意が必要です。
途中から切ると、枝分かれしてまたすぐ伸びてきます。根元から切ると、比較的伸びてこないようです。

一時期、「幹立ちモンステラ」「根上がりモンステラ」「根立モンステラ」という物が流行し、ネットなどで高額で取引されていました。
ヘゴなどに頼ることなく、幹が立ち上がり、何本もの気根が土に刺さることで、幹を支えるように生えているもので、そのシルエットのかっこよさ、目新しさから、一世を風靡しました。
このモンステラマニアが始まった頃(2000年)、ほとんどがヘゴ仕立てのモンステラか、ヘゴがいらない小さいモンステラしか売っていなかったので、古い書物などで見るような、ひょろひょろに伸びた幹に大きな葉が2〜3枚しかついてないような仕立て(それは竹で支えていましたが)を紹介しました。

生産者の方達たちは、今までは立派なヘゴに立派に茂った物しか売れないと思い込み、ひょろひょろに育って葉がちょっとしかついていないような物は、B級品としてハウスの端っこに捨てられるように置いてあったようです。
このモンステラマニアを見て、そんなひょろひょろの物が売れるのかと売り出したところ、大ヒットし、大変なブームになりました。

ただ、根上がりや幹立ちという呼び名は、他の植物で実際に使う呼び方で、モンステラに関してはちょっと当てはまらないとおもい、このモンステラマニアでは「気根の支えによって自立するもの」ということで「根立モンステラ」と呼んでいました。
今は、幹を太く育てて、自立できる長さに切ってさした状態の物がよく売られています。気根が無くても、幹が太く育っているので、ある程度までは自立します。

自然の中では、このように気根が岩などに張り付いて伸びていきます。太くなった幹は、写真のように木質化していきます。

くっつくところがない気根は、このようにだらっと伸びていきます。(植物園によくある気根のトンネル)

葉の先からしずくが垂れる・・・

サトイモ科によく見られる現象ですが、時々、葉の先端にしずくをつくることがあります。“GUTTATION”と呼ばれる現象らしく、根から水を吸い上げる力の強い植物が、吸い上げた水を葉から蒸散できない時に、水滴になるらしいです。水やりのタイミングや温度・湿度の関係で出てくるようです。多い時は床にシミができるほどもしたたるので、高価なサイドボードや電気製品の上に置くのは注意が必要です。