Tropical Dome熱帯植物園温室リスト

Monstera Mania

板橋区立熱帯環境植物館 〜ホリデー・イン・マレーシア〜

こどもの夏休みも終盤にきて、トリプル台風に見舞われた日本はどこもかしこも大雨。夏休み中、ろくにどこにも連れて行かなかったが、最終週はずっと雨ということで、まだまだ夏休みを謳歌したいが、宿題が終わらない焦りも出てきているこどもを連れて、雨でも安心の熱帯植物温室に行くことにした。

おすすめ熱帯植物温室として、ちょくちょく登場する板橋区立熱帯環境植物館。モンステラマニアとしては一度訪れてみなくてはと思っていたが、なかなか訪れずにいた…。今回はここへいってみよう。

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夏休み最終週土曜で、企画展が「昆虫博」ということで、混雑が心配だった。案の定?チケット売場に列が見える…とおもったら…券売機の不調で、係のおじさんが一生懸命直している。並んでいるのも、3家族くらいだった…。

なかなかなおらず、入場に手間取ったが、入ってみると、適度な混雑というか、寂しくない程度に人がいる。

 

【本格マレーシア料理が食べられる喫茶室クレア】

到着したのが午後1時頃だったので、見学する前にまずは腹ごしらえ。下調べで、土日と夏休みの時だけ、休憩スペースでマレーシア料理が食べられるという。しかも、その休憩所はガラス張りで熱帯温室の中を一望できるというではないか。昔から、水族館でも植物園でも、なぜ園内で観賞しながら、あの異空間を思いっきり味わいながら飲食できるスペースをつくらないのか、絶対つくるべきだということを提唱?してきたが…ここは期待できるかも

ちょっと迷いながらたどり着いたカフェレストランは思ったより小さい…客はおばあちゃん一人。雰囲気もまあまあ。ただ、温室は全面ガラスから一望でき、眺望は抜群。

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メニューはココナッツカレーとココナッツチキン、ナシゴレンとカリーパフ、あとはその組み合わせといった感じ。

早速出てきたココナッツカレーをひとくち。結構うまい!

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よく見ると「池袋マレーチャン」とある。どうやら池袋の人気マレーシア料理店が出店している模様。お店の人もマレーシアの方っぽく、本格的。

タイガビールなんかも置いてある。アルコールが飲めるのか!車で来たことを後悔…。

ちなみに普通の平日は、ここは休憩所として解放しているとのこと。行くなら土日か。

最初からなかなか“おいしい”思いをして、熱帯温室も期待が膨らむ。順路的にはカフェレストランは2階の一番最後。最初から見学するためにエレベータで地下まで降りる。

【ミニ水族館】

エレベータが開くと、まずはミニ水族館コーナー。「東南アジアを中心とした海水・汽水・淡水の魚や生物を約100種2500匹展示」とある。「熱帯環境館」というのをうたっているだけあって、ミニ水族館があるのはコンセプトに沿っていると思う。チンアナゴにタカアシガニ、ダイオウグゾクムシにカラージェリーフィッシュなど、水族館の人気者も一通り揃っている。

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温室につながる最後の大水槽は、水中から水面にあがり、最後はジャングルから魚を見ることができるなど、なかなかのレイアウト。しかも巨大な淡水エイ “ヒマンチュラチャオプラヤ” のチャオ君が見応えあり。

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巨大水槽横の階段を上がってくると、いよいよ温室だ。

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通路をぐるぐるしながら上にあがっていく。レイアウトの説明を見ると、地下から、熱帯の深海からマングローブの浅瀬までをあらわした「ミニ水族館」。そのマングローブの海をみながら1階は「潮間帯植生」と「熱帯低地林植生」、一段上がると「集落景観」、最後はあとで出てくるが、熱帯の高山に行ける「雲霧林」という、熱帯地方を深海から高山まで一気に上がってみることができるレイアウトになっていたのだ。よくできている。
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【ジャングルに浮かぶマレーハウス】

ぐるっと登って集落景観が近づくと、ジャングルに浮かぶ「マレーハウス」が見えて来る。まさにジャングルの景色。ここは異国。そうだ、ここはマレーシアだった。

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マレーハウスに登る途中は、熱帯温室恒例?の小さな滝と滝裏洞窟。滝はだいぶ小さめ。そしてマレーハウスに登る。

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マレーハウスの作りは本格的で眺めも抜群。本当にマレーシアのジャングルにいる気分にさせられる。
なかは休憩所+ちょっとした説明コーナー。休憩所の使われ方はどこの植物園もだいたいこういう感じだ。なんとか、ここでマレーシア料理を食べられるようにはできないものか…。せめてカフェだけでも、かなり人気が出ると思うが…。

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ここまで来て、モンステラマニアの方ならお気づき?かもしれないが、モンステラが出てこない。実は水族館から上がった一番最初に、斑入りモンステラが出迎えてくれた。これは期待できるか?とおもったら、その後全然出てこない。斑入りがもう一カ所にあったくらいか。熱帯温室恒例の「気根の滝」のようなものはなかった。

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最後の渡り廊下から、温室を一望。

【マレーシアの高山、冷室】

そして熱帯温室を抜けると、いちばん上階に、ここの目玉とも言える温室が出てくる。

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川の流れを横に見ながら、霧の中の岩場を登っていく。ここも入り口でモンステラが…。モンステラは出迎え係か。

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正確には温室ではなく「冷室」。今までの熱帯的蒸し暑さから解放されて、涼しい〜。いろんな温室を見てきたが、冷室ははじめて。熱帯地方の高山をイメージしてあり、なんとガスまでかかっていて、ここはボルネオか?キナバル山か?
気のせいか、空気が薄く、呼吸が苦しい気がしてきた。(気のせいだった…)

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いよいよ山頂に到着。

で、最初の2階のカフェレストランに戻ってくる。良くできている。

レストランからトロピカルな橋を渡ると、催し物会場(今回は昆虫博)やちょっとしたクイズコーナーなどの資料館的なスペース、売店などがあって終了。

売店は小さめ。ダイオウグソクムシの巨大なぬいぐるみが6000円くらいで売っている。

1階に戻って、植物館を出ると、外は熱帯スコールばりのものすごい豪雨だった…。

★★★情報★★★

【規模】中の上。巨大な温室ではないが、決して小さくはない。東南アジアに特化してるので、定番のサボテンコーナーはない(それでいいと思う)

【区の施設】大人240円! 土日夏休みは小学生無料!

【ゴミ焼却余熱利用】区民プールも併設

【マレーシア度】★★★★ 板橋区とマレーシア・ペナン州が友好都市として植物交換事業などを行っているとのことで納得!  どうせならもっとマレーシア一色でなにか盛り上げても良さそう。東南アジアとぼやかさず、マレーシアってのがいい。なのに、何もかもマレーシアなのに、WEBなどでは「マレーシアです」とは表記されていない…東南アジアを再現したと言っているのがちょっと不思議。

【深海から高山まで一気に見れる度】★★★★

【モンステラ度】★熱帯温室にしては少なめ。

【ジャングル度】★★★★

現在は指定管理者が西武造園株式会社/株式会社横浜八景島/西武緑化管理株式会社(共同企業体)ときいて、ちょっと納得。なかなかな演出だ。でももっとおもしろくできそうという可能性も感じる。

板橋区立熱帯環境植物館
http://www.seibu-la.co.jp/nettaikan/