Monstera Encylopediaモンステラ百科

Monstera Mania

Monstera & Interiorモンステラとインテリア

ミッドセンチュリーの王様

僕がモンステラの魅力にとりつかれたのは、ミッドセンチュリーインテリアとの関係です。おおよそ1950~70年代のモダンインテリアスタイルを総じてミッドセンチュリーモダンと言いうことはご存じの方も多いと思いますが、バウハウスなどから始まったモダニズムが、第二次大戦を終えて、世界が豊かになるのと一緒に、鉄、アルミ、プライウッド、プラスチックを使った新しい家具、インテリアが一世を風靡しました。建築家も新しいモダンな家をたくさんつくり、アメリカのケーススタディハウスなどはその代表です。新しいモダン住宅は開口部が広く、内と外が曖昧な日本家屋を参考に、石の壁や床が、外から中まで一体になっていたり、間のサッシが大開放できたりし、グリーンを積極的にインテリアに取り入れました。50年代にはまだモンステラはあまり見られず、60年代の写真あたりから、急にモンステラの登場率が増えてきます。

この時代はジェットエイジ、スペースエイジという言葉もあるように、ジェット旅客機による海外旅行が始まり、宇宙ロケットが打ち上げあられ、月に人類が降り立った時代。人々、特に西洋、アメリカの人々は自分たちの生活環境以外のことを知りだし、もっと知りたいと思うようになった時代です。その一つに“エキゾチックブーム”があります。アフリカや東南アジアなどの原住民の細工やアートをモダンインテリアに飾りました。それと同時に、今まで見たこともないような熱帯の植物もたくさん持ち帰られ、新しい住宅に飾ったのです。そこでモンステラの登場です!

この時代の気分、雰囲気にモンステラはまさにぴったり。奇怪きわまりない葉の形状は、モダンインテリアにうってつけ!。それでエキゾチック感も抜群!。さらになぜだかわからないけど、和にもあう。まさにミッドセンチュリーインテリアの王様プランツだったのです。

ハワイアンの神様

僕の場合はミッドセンチュリーモダンとしてのモンステラが大好きなのですが、もう一つ忘れてはいけないのが、モンステラはハワイアンスタイルの視点から見ても、まさにアイコンなのです。ミッドセンチュリーのアイコンとしてモンステラを見てる人よりも、むしろハワイアンの象徴としての方が、歴史も深く、愛好者も多いでしょう。モンステラグッズを探した場合、たいていはハワイアンスタイルのものしか見つかりません。僕もモンステラ柄のアロハシャツをもってます。ほかに、ハワイアンキルト、ボタン、アクセサリー、テキスタイル・・・様々なものがあります。

しかし、ハワイアンとしてのモンステラ柄というのはみな同じようなデフォルメがされていて、僕には「なんか違うな~。こんな形じゃないな~。」といつも思ってしまうのです。

チャイニーズモンステラ

モンステラは、熱帯アメリカ原産と書かれているものが多いですが、ポリネシアにもあるし、東南アジアにもあります。そして、このところ投稿や友達から写真をもらったりなど、多く情報をいただく国が中国です。中国も暑いところは熱帯地方ですから、当然あってもおかしくないでしょう。屋外に巨大なモンステラ群が植えられている庭園の写真を友達からもらったことがありますが、もともと、中国にあったかどうかは未確認です。

和モンステラ

和とは本来モダンなものです。かっこいい和空間には不思議とモンステラが似合ってしまいます。昔、ケーススタディハウスでもある、イームズ邸で開かれた茶会の写真がありますが、そのにも巨大なモンステラが。

和-モダン-エキゾチック-モンステラ はミッドセンチュリーのキーワードです。