和モノラテンの傑作「コシコシ」で踊ろう！
『コシコシ KOSY KOSY』　ペレスプラード指揮　渡辺弘とスターダスターズ

SS-1344 日本ビクター

一見、ペレスプラードのレコードと思えるこのシングル、よく見れば渡辺弘とスターダスターズの演奏。しかし、さすがプラードの指揮だけあって、かなりな出来映えです。「ローマの涙」のB面のこの「コシコシ」は最高。「イチニサンシ」という掛声からスタート、和モノラテンの傑作と言えます。ミディアムなチャチャチャの変型リズム「コシコシ」は当然プラード考案によるもの。日本のスタジオで日本のバンドと吹き込むというのに、何故かローマの思い出をつづったA面の「ローマの涙」といのも不思議ですが、かたい事云わずに踊りましょう。このシングルは昔マンボボーイズ時代に行った長崎のサニーボーイで買ったものですが、最近ステレオヴァージオンを近所の古本屋で見つけました。もう１枚の「コシコシを踊ろう」は何処で買ったか忘れましたが、色が違うだけの見事な同じデザイン。レコード番号も１番違いという事から多分同時発売されたものでしょう。こちらは曲も途中に「イチニサンシ」という掛声が入ります。B面の「コシコシ　ハポネ」はブラス炸裂、「マンボNo.5」にかなり似た曲で演奏も熱い。しかしコシコシは長閑な演奏の他の３曲の方が良い出来かも。私がDJで使っているのはこの「コシコシ」とプラードの「トーキョーローズ」という曲をメドレィにしてリミックスしたコシコシMIXです。