column

金沢フリーペーパー

FMエヌワンで番組を始めてもう5年以上だけど、実はそんなに多くは金沢には行っていないような気がする。でも行くたびに毎回、優しい人達と出逢い、美味しいものを食べ、グーなレコードを見つけと素敵な思いで出ができる街なのです。

始めての金沢はもう10年くらい前でした。東京パノラマ マンボ ボーィズで日本中回っていた頃です。実はその頃の私はあまり地方に感心を持っていませんでした。クラブシーンという限定された世界で動いていたマンボボボーイズは東京でさえ多くの誤解や解釈をされ受けていたような気がしていたので地方で理解できるはずがない、それも寒い北の国、、、でなんてかってに私自身が思い込んでいたのです。(子供の頃行った私の父親の田舎、岩手のイメージが北方面にはあったのかも)仙台や札幌のプロモーションも当日キャンセルした私にレコード会社やプロモーターは頭を抱えていたのです。そんな中、金沢に出かけていったのはプロモーションではなくスカパラの冷牟田君と一緒のクラブイベントという事だったので気軽なつもりで行ったのです。そしてその時何となく買った「レコードマップ」で見つけた「レコードジャングル」というお店。そこにに記されていた「泣いて喜ぶ黒人音楽」とか「ラテンの殿堂」といった文章が私の心を突き刺しました。実際に行って納得、おまけに歌謡曲やGSのシングル盤もどっさり、まさに私は泣いて喜んだのです。ラテン/ブガルーコーナーで見つけたNELSON &ESTRELLASの「El Ritomo De Alla!」と「Jumpy Jumpy Chingaly」の2枚はその時買って今でもサンプリングネタにしているレコードです。あの頃はまだ知り合いもいずマンボボーイズの3人でホテル近くの回転寿司屋でネタの新鮮さに驚いたなんて思い出もあります。

それから数年は金沢を訪れることもなくなりましたがFMエヌワンを始めてからは急に金沢は身近かな街になっていきました。友達も出来、他のレコード屋さんでもレア盤見つけたり飛行場に向かう道、いつも気になってた倉庫みたいなリサイクルショップ「宝島」で’玄関におくデカイ70ズの帽子かけ買って 無理矢理送ってもらったりと金沢大好き人間になってしまいました。最近は今まで出かけたことのない日本海の風景が心にしみる年頃の私。今度は海の方にでも行ってみたいなんて思ってます。

コモエスタ八重樫

...back


monstera deliciosa mail to comoesta no heya
このホームページに掲載されている全ての文章、画像の無断使用は堅くお断りいたします。